あしたのあたし

どんなふうに生きようか。

幻想

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使用カメラ:vivitar ultra wide&slim(フィルムトイカメラ)

 

退屈に

過ぎる時間に背を向けて

目を開けたまま

夢を見ていた

                                 takibi短歌

 

 

10代~30代前半まで

私はほとんどの時間を家の中で

過ごしました。

 

学校も行かず

人にも会わず

働くこともせず

今のようにスマートフォンもない時代に

一体毎日何をして過ごしていたのかと

不思議に思います。

 

入院中は看護師さんや先生と

話をすることがあって

気さくな先生だと

その時間が楽しみだった気がします。

 

 

本を読むほどの元気はなく

ウォークマンのイヤホンをして

布団に横になって音楽を聴いては

何が悲しいのか

泣いてばかりいたと思います。

 

 

皆が勉強や仕事をしているのに

自分は何もしていない

今日と明日が入れ替わっても

なんの支障もないくらい

全く同じような一日。

 

 

家で何もしていないと

一日が長いだろうと思われがちですが

その逆で

あっという間に時間が過ぎていきます。

 

 

なんの役にもたっていない

生産性のない人間だと

自分で自分を責めまくっていました。

 

 

その頃を思い出すと

今は人並みに近づいたのかもしれないけれど

今は今でいろいろ苦しい。

 

 

 

ないものねだりも

甚だしいです。

いくつになっても

どんな状況にあっても

 

楽しいことや素晴らしいことは

もちろんあって

それと同じように

つまずきまくって

泣きじゃくるような感情も

 

 

やっぱりあるわけです。

 

 

今日はデトックスの日と決めて

思いっきり泣いて

美味しいアイスコーヒーでも飲もうかな。